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2026年6月まとめ:タイで取り締まりが本格化、世界では医療市場が拡大
タイ当局が全国1,247店舗以上の一斉査察を実施し、段階的な罰則基準を公表、Cannabis & Hemp Act のパブリックコメントを開始した。世界では「規制強化」と「医療市場の拡大」が同時に進んだ月となった。
タイ国内
① 政府による一斉取り締まりが本格化
タイ保健省(DTAM)が全国で1,247店舗以上の大規模査察を実施した。
- ライセンスの確認
- 販売記録の確認
- 処方箋の有無
- 広告内容
- 店舗営業方法
- 違反店舗には営業停止、ライセンス停止、押収、逮捕などの措置が取られている。
② 医療目的以外への規制をさらに強化
政府は「タイはレクリエーション大麻を認めていない」という姿勢を改めて強調した。現在の方針は、医療目的・健康目的・適切な管理の3つを中心に運用するというものである。
③ 違反店舗への罰則基準を公表
6月22日に新しい運用基準が出された。
- 30日営業停止 — ライセンス表示なし、記録不備、広告違反
- 90日営業停止 — 処方箋なし販売、輸出報告違反、GACP基準違反
- ライセンス取り消し — 未成年への販売、妊婦への販売、店内喫煙許可、オンライン販売、寺院・学校周辺での販売
④ 大麻法(Cannabis & Hemp Act)のパブリックコメント開始
政府は新しい Cannabis & Hemp Act について国民から意見募集を開始した。この法律では栽培・販売・医療利用・輸出・ライセンス制度などを一本化する予定である。現在はまだ成立しておらず、意見募集段階にある。
⑤ 「再び麻薬指定すべき」という議論が活発化
国会保健委員会では「大麻を麻薬に戻すべきではないか」という議論も行われた。一方で農家、医療関係、業界団体からは反対意見も多く、すぐに全面禁止になる状況ではない。
⑥ 英国への違法輸出摘発
6月には英国向けに発送予定だった約1.25kgの大麻が押収されるなど、輸出ルートへの監視もかなり強化されている。
世界の動き
ドイツ
医療大麻市場は引き続き拡大
嗜好用の議論よりも、医療大麻の保険適用、医師の処方制度、医療流通についての制度整備が進んでいる。一方で政府は市場を拡大するだけではなく、処方や保険償還のルールを見直す動きも始めている。
アメリカ
連邦法の見直しが前進
6月にはDEA(麻薬取締局)の公聴会が始まり、大麻をSchedule IIIへ変更する議論が本格化した。もし最終的に進めば、医療研究がしやすくなる、製薬企業が参入しやすくなる、税制が改善されるなど、業界全体に大きな影響がある。
ブラジル
大きな転換点
国内栽培、医療用供給、規制制度が大きく見直された。これまで輸入依存だった市場が、自国内での生産へ向かう重要な転換点と評価されている。
モロッコ
医療用生産が急成長
医療用大麻製品が140品目を超える承認を受け、医療輸出を推進する動きがあり、アフリカの重要な供給拠点として存在感を高めている。
南アフリカ
議論ではなく実装へ
業界団体が政府に対し「議論ではなく実装を進めてほしい」と要望した。輸出産業として期待されており、制度整備が進められている。
ナイジェリア
合法化へ法改正が進行
医療大麻合法化へ向けた法改正が進行している。アフリカでも医療市場が少しずつ広がっている。
イギリス
クリニックへの監視を強化
医療大麻市場は拡大しているが、一部クリニックやテレメディシンへの監視が強化された。「誰でも簡単に処方」という方向ではなく、医療としての質を高める流れである。
オーストラリア
処方基準の見直し議論
医療大麻市場は成熟しつつあるが、高THC製品の処方や医師の処方基準について規制を強める議論が進んでいる。
出典
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