Thailand
研究・エビデンスBy AMI編集部
脊髄損傷に伴う痙縮に対するTHC-CBDオイルのパイロット試験、相反する結果を示す
二重盲検クロスオーバーパイロット研究において、慢性脊髄損傷患者16名を対象に、成分バランスの取れたTHC-CBDオイルの評価が行われた。この治療は、プラセボと比較して客観的な筋肉の痙縮スコアを有意に改善しなかった。しかし、参加者は主観的な痙縮の重症度が有意に軽減したと報告した。ただし、サンプルサイズが小さいことと投与量が少ないことから、これらの知見の一般化可能性は限定的である。
- 客観的な筋肉の痙縮スコアにおいて、実薬治療群とプラセボ群との間に有意な差は認められなかった。
- 患者は、カンナビノイド投与期において主観的な痙縮の重症度が統計学的に有意に軽減したと報告した。
- 試験中に投与されたバランス型オイルの平均1日投与量は11.6 mgであった。
当社の見解
この試験はタイで実施され、タイ臨床試験登録(Thai Clinical Trials Registry)に登録されたものであり、相反する結果の扱い方こそが、一読に値する理由である。客観的な指標は変化しなかったが、患者報告による指標は変化した。これを成功として提示するのではなく、著者らは1日平均投与量を11.6 mgと記録し、患者報告による痙縮を主要評価項目として、1日あたり12 mgを超えるTHCを投与する研究を求めている。これは16名の患者を対象としたパイロット試験から導き出すべき正しい結論であり、タイが現在実施できる立場にある試験設計の基準を示している。
出典
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